指定時刻に1日分のトラップイベントレポートをメールで自動配信

Advanced Trap Receiver のトラップデータ(トラップ受信イベント)は指定時刻に1日分のトラップイベントレポートとしてメールで自動配信することができます。この機能は Advanced Trap Receiver に含まれるアプリケーション連携用の Pythonスクリプト を利用して簡単に実現することができます。

配信されたメールの本文では、トラップの受信時刻、SNMPエージェントのホスト名、IPアドレス、トラップOID と Advanced Trap Receiver で独自に設定できるイベント名称を確認することができ、その内容は CSVファイル としても添付されます。

設定方法の概要は以下の通りです。

  1. (Python) Advanced Trap Receiver のトラップイベントレポートをメールで配信するスクリプトのパラメータ設定
  2. (Systemd) 指定時刻にトラップイベントレポートをメールで自動配信する設定

* 本ページの内容に関するご質問等は、株式会社アド・コムにお問い合わせください。

設定方法についての説明

(補足)

  • Python のバージョンは 3.6 に対応します。
  • systemd が動作する環境に対応するものとします。
  • RPMパッケージ(EL8 x86-64用)でのインストールも可能です。
  1. (Python) Advanced Trap Receiver のトラップイベントレポートをメールで配信するスクリプトのパラメータ設定
report_atr.py
config.ini

Advanced Trap Receiver サーバの任意のディレクトリに上記ファイルを配置し、環境に合わせて config.ini を編集します。

# Advanced Trap Receiver Event Report Parameters
# (config.ini)

######## DATABASE
[db]
host = localhost
port = 3306
name = atr
user = atr
pswd = atr

######## REPORT MODE (0: YESTERDAY, 1: PAST24Hs)
[report]
mode = 0

######## MAIL SERVER AND MESSAGE
[mail]
charset = utf-8
smtp = smtp.server.co.jp
port = 25
login = 0
user =
pswd =
from = sender@server.co.jp
to = receiver1@server.co.jp, receiver2@server.co.jp
sbj_prefix = 【ATR Event Report】
sbj_iszero = トラップイベントは発生していません
sbj_exists = {}件のトラップイベントが発生しました
msg_event_max = 100
msg_header = このメールは自動配信されています。
msg_footer = --
             Your company name

######## LOG
[log]
dir = /var/log/report_atr
format = report_atr-%%Y%%m
display = 0
debug = 0

トラップイベントレポートのモードとして、配信時刻の前日のトラップイベントを配信するモード、または配信時刻の過去24時間のトラップイベントを配信するモード(例 8:15に配信する場合は、前日の 8:00:00 から 当日の 7:59:59 までのトラップイベントを配信)を指定することができます。

  1. (Systemd) 指定時刻にトラップイベントレポートをメールで自動配信する設定
report-atr.service
report-atr.timer

Advanced Trap Receiver サーバの /etc/systemd/system ディレクトリに上記ファイルを配置し、トラップイベントレポートを配信する時刻を report-atr.timer の OnCalendar パラメータで指定します。

[Unit]
Description=Advanced Trap Receiver Report Daily Timer

[Timer]
OnCalendar=*-*-* 08:15:00
Persistent=true

[Install]
WantedBy=timers.target

systemdタイマーに report-atr.timer を追加して、Advanced Trap Receiver のトラップイベントレポートをメールで配信する機能を開始します。

# systemctl enable report-atr.timer
# systemctl start report-atr.timer
トラップイベントレポートのサンプル

トラップイベントが発生している場合は、件名でイベント件数を確認することができ、本文にイベントデータの内容が記載されます(本文に記載するイベントデータの最大件数は設定することができます)。また CSVファイル 形式のイベントデータがメールに添付されます。

トラップイベントが発生していない場合は、イベントが発生していない内容の件名で配信されます。

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