トラップ監視運用の効率化を実現するさまざまな機能

パターン抽出

受信したトラップをイベントとして生成する条件は、ホスト名(IP)、トラップOID、バインド変数(VARBINDS)を対象に設定することができます。

正規表現を利用したパターンマッチング条件により、一般的に煩雑になりがちなエージェント毎の条件設定をグループ単位で効率的に設定することができます。

VARBINDSフィルタ

実際のトラップ監視運用では、トラップOIDだけを確認(取得)しても、中途半端で不十分な情報であることが多いです。そのため必然的にバインド変数(VARBINDS)の内容を確認することになります。

このような場合、バインド変数(VARBINDS)のフィルタ機能を利用することで、数式、文字列、パターン条件にマッチしたトラップのみをイベント生成し、運用管理的に必要なトラップのみを確認することができます。

トラップの除外

ブロックリスト

監視が不要なエージェントが存在する場合は、WEBブラウザからブロックリストに登録するだけで直ちに反映されます。エージェント側の設定やバックグランドで動作する監視サービスの設定を変更する必要はありません。

エージェント側のトラップ送信設定が [有効|無効] だけしか行えない場合は、不要なトラップOIDをブロックリストに登録することで必要なトラップのみに制限することができます。

マスター設定

共通の設定はマスター設定を利用して一括で管理することができます。

必要最小限の設定で効率的な設定管理が行えます。

カテゴリ

トラップの基本構成には存在しない情報(項目)として、「カテゴリ」を追加したイベントを生成します。

カテゴリ別の検索機能による監視運用の利便性が向上します。

深刻度

トラップの基本構成には存在しない情報(項目)として、「深刻度」を追加したイベントを生成します。

障害管理ステータスの種別として、深刻度を活用することができます。

重複トラップ

イベント非生成期間

重複するトラップを一定期間破棄することができます。この機能を利用することで、イベント生成件数を抑えることができ、運用管理の手間を省くことができます。

メール通知などの連携機能を行う場合は、通知する件数も抑えることができます。

イベントカウンタ

重複するトラップを指定回数だけカウントし、イベント生成件数を抑えることができ、運用管理の手間を省くことができます。

指定期間内にトラップを受信しなかった場合は、カウントリセットを行います。

イベント確認履歴

生成したトラップイベントには、確認とクリアの運用履歴を残すことができます。

確認、クリアを行ったユーザ、および日時の情報はログから確認することができます。

メール通知

イベント生成と合わせてメール通知を行うことができます。メッセージテンプレートを作成して自由に件名や本文を定義することができます。

基本的なトラップの情報やカテゴリ、深刻度、MIBオブジェクトの定義内容などのさまざまな置換パラメータを利用することができます。

REST連携

イベント生成と合わせてREST APIの処理を実行することができます。

メール通知のメッセージテンプレートと同じように、置換パラメータを利用したRESTデータを形成することができます。

スクリプト連携

イベント生成と合わせてスクリプトを実行することができます。トラップの内容をスクリプトパラメータとして利用することもできます。

障害イベントの場合は、LED警告灯の点灯スクリプトと連携することで、視覚的な通知も実現することができます。

置換パラメータ

基本的なトラップの情報(ホスト名(IP)、トラップOID、バインドデータ)をはじめ、カテゴリや深刻度などの置換パラメータをイベント名称、通知メールのメッセージテンプレート、RESTデータ、スクリプトパラメータとして利用することができます。

トラップの定義内容(MIBオブジェクト)に対応した置換パラメータも利用することができます。

MIBリファレンス

MIBオブジェクト名、OID(数値)、定義内容は、MIBブラウザMIBオブジェクトリストから容易に確認することができます。

CSVデータとしてダウンロードすることもできます。

検索

生成したトラップイベントはログ検索画面でいつでも確認することができます。

期間、カテゴリ、深刻度、エージェント、トラップOIDなどの抽出条件を指定することもできます。